気象予報士試験の特徴
気象予報士試験は、他の国家試験にはあまり見られない特色があります。
試験の一部免除制度
学科試験については、「予報業務に関する一般知識」と「予報業務に関する専門知識」のいずれかが合格点を満たしたにもかかわらず、合格できなかった場合、申請により合格発表日から一年以内に行われる当該学科試験が免除されます。
その他、気象業務に関する業務経歴または資格を有する方については、
(1)国の行政機関(気象庁・防衛省)で、予報業務・観測業務に7年以上従事した方は、学科の一部または全部が免除されます(従事した業務・職名に細かい制限があります)。
(2)国の行政機関(気象庁・防衛省)で、3年以上の予報・観測の業務経歴があり、気象庁長官の定める養成課程(※)を修了した方は、学科の一部または全部が免除になります(養成課程の細部については気象予報士試験案内書参照)。
(3)気象庁長官の許可を受けて予報を行っている民間会社(予報業務許可事業者)において「主たる予報者」として3年以上従事し、気象事業者上級職員特別講習を修了した方は学科全部が免除になります。
(4)応用理学部門の登録を受けた技術士の方で、予報業務に3年以上従事した経歴を有する方は学科全部が免除になります。
なお、いずれの場合も、受験申請時に「免除」の申請を自分自身で併せて行う必要があります。
※なお、気象庁長官の定める養成課程とは、
(1)気象大学校の研修課程(研修課程名に制限有り)
(2)自衛隊の研修課程(研修課程名に制限有り)
(3)(財)気象業務支援センタ−が行う気象事業者上級職員特別講習
受験資格
受験資格の制限はありません。
気象予報士試験のスケジュール
気象予報士試験は年に1回以上行うことが定められており、年2回行われることが恒例になっています。
そして、毎年、以下のようなスケジュールで行われます。
平成19年度試験日程
試験の回数 |
2回 |
第28回試験 | (平成19年度第1回) |
第29回試験 | (平成19年度第2回) |
試験要項の発表(試験案内書の頒布開始日)
第28回試験 | 平成19年5月18日(金) |
第29回試験 | 平成19年10月12日(金) |
申請書受付期間(受験申請書の受付期間)
第28回試験 | 平成19年6月18日(月)〜平成19年7月6日(金) |
第29回試験 | 平成19年11月12日(月)〜平成19年11月30日(金) |
試験日
第28回試験 | 平成19年8月26日(日) |
第29回試験 | 平成20年1月27日(日) |
合格発表日
第28回試験 | 平成19年10月5日(金) |
第29回試験 | 平成20年3月7日(金) |
試験の時間割及び試験科目
試験時間 | 試験科目 | 試験方式 |
09:45〜10:45 | 学科試験 予報業務に関する一般知識 | 多肢選択式 |
11:05〜12:05 | 学科試験 予報業務に関する専門知識 | 多肢選択式 |
12:05〜13:10 | 休憩 |
13:10〜14:25 | 実技試験 気象概況及びその変動の把握、局地的な気象の予想、台風等緊急時における対応 | 記述式 |
14:45〜16:00 | 実技試験 気象概況及びその変動の把握、局地的な気象の予想、台風等緊急時における対応 | 記述式 |
試験地
北海道・宮城県・東京都・大阪府・福岡県・沖縄県
受験料
11,400円
持込可能物
受験票、筆記用具、色鉛筆、マーカーペン、定規、デバイダー、ルーペ、ペーパークリップ、時計(計算機能付は不可)
気象予報士試験の合格基準
試験の内容により多少変わることもありますが、おおむね下記のようになっています。
学科試験の「予報業務に関する一般知識」10〜11問/15問以上正解
学科試験の「予報業務に関する専門知識」10〜11問/15問以上正解
実技試験の総得点の満点の70%以上(ただし、平均点により調整あり)
なお、学科2科目の合格者のみ実技試験の採点対象となります。
気象予報士試験合格後には・・・
気象予報士になるには、気象予報士試験に合格しただけでは足りず、気象庁長官に「気象予報士」の資格を登録する必要があります。
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