気象予報士のやりがい
(1)仕事について
気象予報士の資格がなくても気象庁や予報業務許可事業者が出した天気予報の解説はできます。
しかし、気象予報士は気象の分野における専門家であり、気象予報士の資格を持つことで、その知識に基づいた解説は説得力を持ちます。
また、気象予報士の独占業務としては、業務としての短時間予報から一ヶ月予報のための現象の予報があります。
(2)就職・転職について
新卒として就職活動をする場合、気象予報士の資格を取得していれば、気象庁および関連組織への就職にあたり有利に働くことになるでしょう。
(3)独立・開業について
まだ独立・開業された気象予報士は、多くはありません。
しかし、気象予報士が活躍するフィールドをご覧になっても分かる通り、局地予報や産業気象に対するニーズが少なくありません。
こうしたニーズに応えるために、独立・開業という道が今後増えていくことが想定されます。
(4)収入面・勤務形態について
給与に関しては、所属や勤務形態により異なります。
気象庁の職員の場合は国家公務員になり、日本気象協会の場合は半官半民、民間気象情報会社の場合はそれぞれの社内規定によることになります。
気象キャスターの場合は、テレビ局やラジオ局に所属するか、フリーで契約することにより待遇も異なります。
気象庁は24時間体制で気象観測を行っているので、日曜・祝日に関係なく、一定のローテーションで出勤し、また、転勤もよくあるようです。
気象会社も同様に、24時間体制で気象情報を提供しているため、気象予報士は日勤と夜勤のシフトで対応しているようです。
夜勤明けの翌日は必ず休日になりますが、普段の休日はシフトによってまちまちのようです。
(5)活躍の場について
従来からの気象関連業務に加えて、近年、気象条件に大きく影響される産業などに対して、気象予報士が予測した気象情報を提供する業務が増加傾向にあります。
また、ケーブルテレビやインターネットといった新しい映像メディアが普及し、こうしたマスコミ関連にも業務が拡大しています。
(6)女性が活躍できる
気象予報士の有資格者のうち女性は高くはありませんが、例えば単なるマスコットガールではないお天気キャスターはこの先有望かもしれません。アナウンサー・キャスター・リポーターから気象予報士の資格を取得して、気象キャスターとして活躍されている方もいます。
また、フリーで契約すれば結婚後も十分続けられる仕事であるともいえます。
また、気象予報士であることにより、提供する気象情報に対する信頼が高くなります。
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